アクリル樹脂 Acrylic resin
アクリル繊維 Acrylic fiber

アクリル樹脂とは

アクリル樹脂とはアクリル基を持った高分子化合物からなる樹脂のことをいいます。
アクリル基は以下のような構造をしています。
また、広い意味ではメタクリル樹脂もアクリル樹脂に含まれることがあります。
アクリル樹脂の代表的なものは、ポリアクリル酸やそのエステル(およびポリメタクリル酸とそのエステル)です。なかでも、アクリル酸メチルおよびアクリル酸エチルが主に使用されます。



これらを単独あるいは共重合体として用いるほか、酢酸ビニルなど他の化合物との共重合体としても広く使用されます。(アクリル系の原料は比較的高価なため、他とのブレンドでコストを下げるという目的もある)

また、アクリル樹脂は耐候性、耐酸・アルカリ性、耐水性、耐油性に優れた化合物として知られています。

アクリル樹脂の用途

<接着剤・粘着剤、塗料>
アクリル樹脂のガラス転移点は一般的なプラスチックに用いられるような高分子化合物に比べると低いことでしられています。(マイナス数度から数十度)。そのため、アクリル樹脂(とくにアクリル酸エステル共重合体)は室温における粘着性が他の樹脂に比べ比較的高いため、接着剤や粘着剤あるいは塗料などの用途に広く使われています。

<有機ガラス>
アクリル樹脂のなかでもポリメタクリル酸メチルは透明度が高く弾性の高い性質を持っているため、その性質を利用して、有機ガラスとして広く利用されています。有機ガラスには衝撃にも強く、ガラスのように粉々に割れる心配も少ないという特徴があります。



<アクリル繊維>
ポリアクリロニトリルから作られる繊維は一般的にアクリル繊維とよばれています。
多くの場合は、アクリル酸エステルや酢酸ビニルなどを若干含む共重合体の形で使用されます。

ポリアクリロニトリルは下図のような構造をしており、分子間で水素結合を形成しています。そのため、アクリル繊維は非常に強靱で熱にも強い性質を持っています。 また、それと同時に羊毛のような柔らかな感触を有していることも大きな特徴といえます。


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